「オデッセイ」を観た

今年最初の映画にしてかなりヒットの作品。

宇宙飛行士や宇宙開発関係者になれてる時点で心身ともにタフでロジカルな人が揃っているはずで、それに全く外れない正しい行動だけが行われていくので何らストレスを感じなかった。

問題に対して悲観せず、めちゃロジカルに解決策を考えて実行するというPDCAの重要さを示したり、不毛の火星でひたすら生き延びるというストイックなテーマなのに、常にジョーク混じりのセリフやBGMでまったく飽きずに楽しく観れた。選曲がとにかくセンスある。

今の科学的に現実的かどうかは置いといて、作中の科学力ベースで言えばファンタジーやミラクルが一切無く、人の力と行動だけで解決しているのがとにかく気持ちいい。

マット・デイモンが涙するシーンの努力の報われっぷりが本当に泣ける。
純SFが観たい人はぜひ。

「ジュラシック・ワールド」を観た

これぞエンターテイメント。ド王道。

恐竜モノも一種のパニック映画だと思うんですが、その手の映画って「パニックで叫ぶしか出来ない人間」や「自分一人助かろうとして勝手に動く人間」みたいな、足を引っ張って無駄にピンチに転じるための「不快な要素」が大体あるんですが、それらが切り捨てられていたので気持ち良く観れました。

「主人公の同僚の善良な黒人」というフラグピンコ立ちの彼は見た瞬間に「やべえな…」と思ったけど、ピンチになりつつも死なずに済んだのも気持ち良いです。

クリス・プラットがひたすらにタフで機転も効いて頼りがいのある、パニック映画の究極ヒーローのように仕立てあげられていて超カッコ良いんですが、今思い出すと頼りがいありすぎて全体的にピンチ感が薄かったようにも思えるけど、まあそこもエンターテイメント。

大型爬虫類に知恵や感情があるかどうかなんて話は抜きにして、旧ジュラシックパークからの2大アイドルでしっかりキメてくれた辺りは旧作やエンターテイメントとしての恐竜への愛情も感じました。

ちなみに豊洲の4DXで観てきたんですが、何も考えずあるがままを体験するだけのパニック映画だと最高に楽しめますので、細けぇこたぁいいんだよって人にはオススメです。

「ターミネーター:ジェニシス」を観た

ターミネーター2は言わずもがな名作で、監督の変わった3、4で一気に株を落としてからのリブート作ですが、旧作とは毛色が違いタイムパラドックスものになっており結構面白く観れました。旧作が人気だったからこそ取れる手法だと思います。

実際のところ1作目は「たまたま当たったB級映画」という感は強く、2は予算が一気に増えて洗練された名作になったわけで、今作は1作目オマージュなのか狙ってチョイチョイB級っぽくしてるのではという印象がありました。旧作ファン補正かもしれないけど。

「おじさん」と呼ばせるのはなかなか良かったと思います。

「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」を観た

ブログ書くのがだいぶ遅れましたが公開翌日に観てきました。
以下個人的な見どころ。

  • ハルクバスター
  • ムジョルニアを持ち上げかねないキャップに対するソーのハラハラ顔
  • どこまでも「スタークの子」的なウルトロンの性格
  • スペースブタゴリラ

相変わらず飛んで跳ねてドッカンドッカンな派手さは良いけど、映画としては正直微妙だった。

さすがにそろそろヒーロー以前に大人としてチームでまとまれよと思う内ゲバで半分くらい消費されるのはもうマンネリ。

次回出るであろうスペースブタゴリラはいっそう激しくなるので、内ゲバは排除して純粋にヒーローVSヴィランの映画を観たいもんです。

ところで何気なく今作のWikipediaを見たら「あらすじ」と称して全編の内容が事細かに全部載っていて椅子ごとズッこける気持ちになったんですが、著作権的にかなりアウト臭いんですがどうなんだろう。

「チャッピー」を観た

日本公開では一部シーンがカットされたという話で観るべきかどうか少し迷っていましたが、観て良かったです。

第9地区、エリジウムと、未来あり得るSFを撮らせたらナンバーワンと俺の中で話題のブロムカンプ監督ですが、今作も非常に楽しめました。

終盤で「これはもしや…」と想像つき「あーそっち行き着くのね、行き着く先はそれなのね」という展開がゾクゾク来ました。人間に匹敵するAIの意識は人間と変わらず、その逆もまた然り。正直第9地区と似た展開でニヤリという感じも

ブロムカンプ監督の作品はハッピーなだけにもバッドなだけにも終えず、可能性を提起してくれる作品性が自分の感覚に合ってるのだと思います。

「アメリカン・スナイパー」を観た

公開早々、期待作だったアメリカン・スナイパーを観てきました。
さすがイーストウッドと実感できる内容で、今年暫定一位の映画です。

実話をもとにした内容とのことで本人のWikipediaも存在したのですが、ここの内容を読むと映画よりもさらに壮絶な体験をしていたようで。そりゃ2時間程度に収まらない経験もしてて当然だ。

自分がこれまで観た映画では初めてだったのですが、エンドロールの「ある演出」にグッときました。

おそらくイーストウッド監督の想いがああした形になったのでしょう。
エンドロールが始まったらありがちなざわつきも異常なほど控えめになってました。

戦争ヒューマンドラマが好きな人は必見です。

「エクソダス」を観た

前回のベイマックスの時とおなじく、2/1のファーストデーを利用してエクソダスを観てきました。
こう土日にファーストデーが来るとひじょーにハッピーですね。

正直なところ、映画そのものが目当てというより4DXを体験してみたかったので、ファーストデーで安くなるついでに観てきたのですが、予告編でスペクタル感あるのは感じていたんですが作品としてはさほど惹かれていなかった通り、実際観た感じもまぁつまらなく無くおもしろくも無くという、結末もわかってるので微妙な内容でした。すんげーエキストラ使ってるスペクタル感はあります。

作中で言われるヘブライの「神」ってアレなんでしょうけど、いろいろ災厄連鎖させるわアバドンは使役するわ子供限定のマハムドオンはするわと、相手勢力にエグく無慈悲なあたりメガテンで言えば完全に邪神じゃねーかと思います。こんな神によくついていこうと思うな。

で、本来の目当ての4DXはというと早い話がディズニーのキャプテンEOです。

シーンに合わせてシートが動き、風が吹き、水が飛び、匂いがするなどと、劇場自体がアトラクションになるので楽しいといえば楽しいですが、その代償として映画作品への集中が削がれます。性質的に作品性重視の映画には適用されないと思うんで関係ないでしょうけど。

アトラクションとして見れば個人的に「アリ」だとは思うんですが、自分がNGに感じたのは以下。

  • 耳元プシュッが各シートでプシュプシュ鳴るのでうるさい
  • 劇場全体に吹く風は冬だと寒い。音も結構ある(良い意味で臨場感は増す)
  • 煙は完全に邪魔

ほかNGってほどじゃないですが、シートの動きが単に映像で最も注目されているであろうターゲットにフォーカスして動いていて、そこにストーリー上の流れや必然性がない振動を与えてくるのは昨今のバラエティの笑い所の押し売りのような気持ち悪さを感じた。

アトラクションとして楽しみたいならば4DXを選ぶのも面白いと思うのでまるごと否定はしないけれど、自分は金額倍近く上乗せしてまではもう利用しないなというのが本音です。3Dも基本選ばないし。

エクソダス自体は冒頭の通り微妙だったけど、4DXの体験自体は達成したからまあいいかな…

「ベイマックス」を観た

2015年、あけましておめでとうございます。

元旦=ファーストデーということでベイマックスを観てまいりました。
年末に観たゴーン・ガールの真逆の気持ちになれます。

ググって調べればわかるのですが、原作はMARVELの「BIG HERO 6」という日本メインのアメコミのようなのですが、それをうまくディズニー的に調整して老若男女楽しめる作品に仕上げられたものだと思います。

国内のPRはアナ雪層を掴むためかやたらハートフル路線推しですが、実際の内容はアメコミらしくヒートフル路線です。アニキを失った弟分が赤いロボに乗って天元突破します。

話の流れはディズニーらしく実に王道ストレートですが終始楽しませてくれる展開で、さらには舞台のサンフランソウキョウ(奏京)の表現がすごい良いです。

典型的な欧米人の偏見混じりなチャイニージャパンとは違い、日本の現代風景をしっかり把握したうえで日本文化を誇張させ、少しばかり欧米人に分かりやすいチャイニージャパン表現と欧米文化を混ぜているような印象です。程よくゴミゴミした町並みや日本車らしいデザインの車が多かったり。

話そのものとは関係ないですが、日本モチーフでロボットや科学メインのファンタジーが描かれるというのは、日本はまだまだそうした技術立国として欧米に認知してもらえているのだと思います。こう思ってもらえている日本人としてもっと油断せずいきたいなぁなんて思えました。

「ゴーン・ガール」を観た

結婚こわい。

今年最後で最高に胸クソ悪い結末の映画でしたが、その胸クソ悪さも含めてこの映画の面白さだと思います。

猜疑心MAXになるの間違いなしなので、フューリーよりデートムービーとしてBADです。

胸クソ悪いと繰り返してますけど「胸クソ悪い(褒め言葉)」です。
何言ってもネタバレになるのでこれくらい気軽に書き残しますハイ。

「フューリー」を観た

久々にハードなWW2ものを観れました。

戦争の発端でも集結でもなく、一つの作戦内での一つの戦車小隊の物語。
戦場で何が良いのか悪いのかも存在せず、ジリ貧の緊張感がクライマックスまで続くも、結末の後日談などもなく何のカタルシスも得られず、戦争の苛酷さと酷さが淡々と描かれている。

上映終了後、ペアシートの方から早々と女の子が立ち上がり退出していき、だいぶ距離の離された彼氏が後をそそくさと追ったくらいデートムービーとしては最悪。なぜコレを選んだ。

しかしトランスフォーマーで飛んだり跳ねたりしてたシャイアはいい役者になったなぁと思いました。

 

映画と関係ないですが、このブログではあまり長々と書き語りたがるクセをなるべく抑えて、簡単シンプルに日常を記したいなと思って作ったので映画の感想もごくシンプルに書いていこうと思います。自分が批評しても引き出しそんな無いですからね。